序盤から両者譲らない展開で試合は進みましたが、カレーニョ=ブスタ選手がうまくドロップショットを決めたり、フラットなボールで返すなどして最初の2セットを奪い、錦織選手は窮地に陥りました。
しかし、迎えた第3セットは、再び6-6となりましたが、錦織選手がタイブレイクを制しました。続く第4セットは、錦織選手が第1ゲームでブレイクするものの、その後カレーニョ=ブスタ選手に点を奪われ、2-2となったところで、第6ゲーム。錦織選手がブレイクバックし、6-4で勝利しました。

Source: Luke Hemer/Tennis Australia
セットカウント2-2となり、試合は第5セットにもつれ込みます。第5セットが始まる時点で、対イボ・カルロビッチ選手との第3回戦の試合時間を超す4時間となっていました。
第5セットも両者一歩も譲らない展開で試合が進み、タイブレイクへ。5-8となり、追い詰められた錦織選手。しかしその時、カレーニョ=ブスタ選手が、主審の判定に抗議。いら立ちを隠せない様子で試合はしばし中断するというハプニングがありました。一方の錦織選手はその時も落ち着きを保ち、試合再開直後は5連続でポイントを奪い、最後はエースで点をとり試合終了。5時間5分にわたる激闘を制し、準々決勝に勝ち進みました。
錦織選手の全豪ベスト8進出は、2016年以来3年ぶりとなります。
試合直後のインタビューで錦織選手は、今大会での試合時間の合計が、約14時間に及ぶことを聞かされ、「まるでウォームアップをしている気分です」と冗談交じりで答えたうえで、「今日はとてもタフな試合でした。カルロビッチ選手との試合もですが、今日は5時間でしたから。でも次の試合に向けて体を回復させることに集中します。」と話しています。
準々決勝の対戦相手は、現在世界ランク1位セルビアのノバク・ジョコビッチ選手で、24日に予定されています。

Source: Ben Solomon/Tennis Australia