オーストラリア代表チームのメンバーとして、サッカー界に大きな業績を残したティム・ケーヒル選手が、国際試合からの引退を表明しました。2004年に初めてサッカールーズのメンバーに選出されてから14年間、107試合で50回のゴールを決めたスーパースターでした。
華々しい活躍を見せたケーヒル選手ですが、幕引きはごくひっそりと、自身のツイッターで引退を発表しました。
「今日が、サッカールーズのメンバーとしての国際的なキャリアを、公式に終える日となりました。国を代表するということの意味を言い表せる言葉はありません。オーストラリアのバッジをつけて戦ったこれまでの年月、応援してくださった皆さんに多大な感謝を送ります」
オーストラリアのサッカー史上最高の選手とも呼ばれるケーヒル選手が、その稀有の才能を鮮烈に見せ付けたのは、2006年にドイツで開かれたワールドカップの試合でした。対する日本に先制点を奪われていたオーストラリアは、後半39分、ケーヒル選手の劇的なゴールで同点に追いつきます。それはオーストラリアチームとして、ワールドカップトーナメントで初めて決めたゴールでした。この決定打が引き金となり、チームをワールドカップ初勝利へ導きます。
翌年、ケーヒル選手はAGFアジアカップでもオーストラリア発のゴールを決め、その後2015年まで、アジアカップのオーストラリア代表チームに欠かせない存在となりました。
過去4回のワールドカップに出場したケーヒル選手、今回のロシア大会が最後の国際試合となりました。
数々の偉業を打ち立て、若い後続の選手たちを奮い立たせながら、38歳まで現役で戦い抜いた彼に、各方面から賞賛の声が上がっています。