Key Points
- 「ウェルカム・トゥ・カントリー」は、「アクノレッジメント・オブ・カントリー」と異なる
- 「ウェルカム・トゥ・カントリー」は土地の伝統的な所有者のみが行える儀式
- 「アクノレッジメント・オブ・カントリー」を自分の声で作成するためのリソースがある
「ウェルカム・トゥ・カントリー」はイベントのオープニング時にスピーチやダンス、スモーキングセレモニーなどの形式で行われます。この歓迎の儀式は、行事が開かれる土地の伝統的な所有者によって行われます。
ウェルカムとは?
「ウェルカム・トゥ・カントリー」とは、「霊の安全を確保するためのもの」であると、キャンベラ地域のヌグナワル族の長老、ジュード・バーロウさんは言います。
カントリーに歓迎されるということは、祖霊と話をして、「この人を通してあげてください。彼らがこのカントリーで害をなすことはないと信じているので、危害を加えないでください。」と伝えるものであると彼女は説明します。
他の先住民の土地に入るとき、私も歓迎を受け、その場所にいても大丈夫であると確認したいです。なぜなら、彼らは、まだ私たちと一緒にいるからです。動物の中にも、木の中にも。ヌグナワル族の長老、ジュード・バーロウさん
カントリーとは?
「カントリー」という言葉は、土地や水路、空を表現するために使われるだけでなく、人生や家族、そして「繋がり」という考えも含まれる、複雑なものであるとバーロウさんは言います。
「それはその土地で感じられるエネルギーです。その場所にいないと、何かが欠けていると感じてしまいます。また先祖との繋がりでもあります。アボリジナルの人々は口承で歴史を伝えてきましたが、カントリーにはそれらのストーリーが含まれているのです。」
ウェルカム・トゥ・カントリーは誰でも行える?
ウェルカム・トゥ・カントリーは、その土地の伝統的な所有者のみによって行われます。

Welcome to Country performed at Big Bash League, Perth Source: Paul Kane/Getty Images
「伝統的な所有者は、特定の場所やカントリーと繋がっています。その土地や文化的景観との繋がり、つまり何千世代にもわたる永続的な繋がりを尊重することが本当に重要なのです。」
オーストラリアには、伝統的な所有者がよく知られている地域もあれば、特定するために調査が必要な地域もあり、特に正式に認められていない場合は注意が必要です。
政府機関やローカルカウンシルは、伝統的な所有者に繋がる情報を提供してくれることがあります。また、地元の先住民土地審議会や先住民保健機関に問い合わせることで、正しい方向性を示してくれるかもしれません。

Welcome to Country performed before Super Netball, Melbourne 2022 Source: AAP Image/James Ross
「アクノレッジメント・オブ・カントリー」とは異なる?
「アクノレッジメント・オブ・カントリー」は、会議やイベントの開始時に敬意を払うために行われるものですが、土地の伝統的な所有者が行う必要はありません。
「アクノレッジメント・オブ・カントリーは、黒人も白人も、出身がどこであっても、誰でもできることです」と話すのは、SBSの客員長老であるローダ・ロバーツ氏。
「アクノレッジメントとは、自分の出身地とは異なる土地で働いたり、生活していても、それを良いと認めることです。あなた自身もその土地に属しているのですから、所有者や長老たちに感謝するのです。」
アクノレッジメントの準備
アクノレッジメントには決まった文言がありません。重要なのは、意図と誠意です。それは台本を読むのではなく、心をこめて話す機会でもあります。
アクノレッジメントを作成するためのリソースは、オンラインからアクセスすることができます。
アクノレッジメントは、直前になってから準備するものでも、暗記するのでもなく、「イベント全体の一部として計画」するよう、バーロウさんは述べています。
「それがリスペクトになるのです」。

Acknowledgement of Country given by Aunty Yvonne Weldon during the First Nations Fashion + Design show, Sydney 2022 Source: Stefan Gosatti/Getty Images
伝統的な所有者が正式に認められている場合はその名前を挙げ、過去・現在・未来の長老たちに敬意を表してください
伝統的所有者が不明な場合や、複数のグループがある特定の土地に対する権利を主張している場合は、より一般的な「伝統的所有者」に謝意を示すことが賢明であると、ポール・パトン氏は言います。
「それが係争中の土地であれば、それも認める必要があります」。
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