シドニーの食卓とコミュニティーを支えて60年、姉川商店が閉店

IMG_2822.JPEG

Ben Hayward (right) and Chikage Hirata at Anegawa Japanese Groceries in Artarmon, NSW Credit: SBS

日本の食材がまだ店頭で気軽に買えなかった時代。1966年にオープンした姉川商店は場所を変え、60年近くにわたって食卓を支え、コミュニティーを支えてきました。


シドニーのエリザベス・ストリートにオープンした姉川商店。1970年代になると、駐在員の多いノース地区に店舗を移します。キャッスルコーブ、ニュートラルベイへと移転し、現在のアーターモンに店舗を移したのは20年ほど前です。

営業最終日となった10日、2021年に亡くなった姉川暁子(きょうこ)さんから店を受け継いだ息子のベン・ヘイワードさん、そして姉川さんに代わって店を切り盛りしてきた平田千景さんにお話を聞きました。

「シドニーの母」

姉川商店の店主、姉川暁子(きょうこ)さんが自宅で亡くなったのは2021年4月。突然の逝去に日系コミュニティーは衝撃を受けました。

姉川さんは来店客の相談を親身に聞くなど、とりわけシドニーに長く暮らす人たちにとって母親のような存在でもありました。

姉川さんが亡くなってからは、花屋と間違えられるほどの多くの花がコミュニティ―から店に送られました。葬儀にも遺族の方が驚くほどの人が参列しました。
Anegawa Japanese Groceries
Anegawa Japanese Groceries in Artarmon. Flowers were offered by the community in memory of Kyoko Anegawa, the shop owner. Photo was taken on the 19th of April in 2021. Credit: SBS

火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!

無料でダウンロードできるSBSラジオのアプリで携帯からもアクセスできます。

SBS 日本語放送のFacebookもお忘れなく。

LEARN JAPANESE

Slow Japanese


Share