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SBS Examines: 経済にプラス?マイナス?オーストラリアの難民受け入れコスト
SBS Japanese
11:22
ヘダヤット・オシアン(Hedayat Osyan)氏は17歳のとき、武装勢力タリバンから逃れるためアフガニスタンを離れました。密入国あっせん業者を通じて国を転々とし、最終的にボートに乗ってオーストラリアにたどり着きました。
オシアン氏はクリスマス島の施設に収容された後、メルボルンの施設に送られました。永住権を取得して施設を出ました。
2016年、オシアン氏は建設現場でのパートタイムの仕事を始めます。
「この間、多くの難民が仕事を見つけるのに苦労していることを知りました。仕事をしていても言葉の壁やネットワークの乏しさにつけ込まれ、搾取されている人もいました」(オシアン氏)。
オシアン氏は、難民や難民申請者を雇用する社会的企業、コミュニティ・コンストラクションの創設者兼CEOです。コミュニティ・コンストラクションは100人以上を雇用し、300件を超える建設プロジェクトを完成させています。
「難民から仕事の応募が毎日少なくとも5件あります。彼らは働きたい、社会に貢献したい、そして家族を養いたいと思っています。手当をもらって生活したくはないのに、平等な機会が与えられていません」(オシアン氏)。
連邦内務省によると、2011年から2023年の間で、国外にある難民収容所に130億オーストラリアドル以上が投じられました。
難民を支援するアサイラム・シーカー・リソースセンター(ASRC)のジャナ・ファヴェロ(Jana Favero)副CEOはこう語ります。
「その間にかかった費用は平均で、国外の収容所に送られた人一人当たり50万ドルを超えます」(ファヴェロ副CEO)。
ファヴェロ副CEOは、国外(オフショア)ではなく、国内(オンショア)で難民申請の審査を行うことは、実現可能な解決策だと考えています。
「マルコム・フレーザー政権の下で導入された多方面にわたる計画では、彼らが自分たちの命を危険にさらす必要がないよう、オーストラリアに直接彼らを受け入れ、移住させました…そして受け入れられた人もオーストラリアに貢献しました。」(ファヴェロ副CEO)。
SBS Examines の今回のエピソードでは、オーストラリアの難民政策、そしてどうすれば人権と経済の両方を考慮した対応ができるのかについて考察しました。
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SBS Examines: 海外資格を活かせない移民、豪経済に大きな機会損失
SBS Japanese
07:37
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