能登半島地震から一年が立ちました。
2024年1月1日に能登半島でおきた280人以上の死者を出した震度7.5の大地震でした。
地震直後、世界中でその被害が報道されました。甚大な被害が報告されたまちの一つが、輪島市でした。
最も被害が大きかった自治体の一つである輪島市は、江戸時代後期から「重要無形文化財」の輪島塗の生産で有名です。。
この地震で、ほとんどの輪島塗の工房が半壊、全壊の被害に合いました。
この地震が起きてから、一年が経過していますが、復旧作業の難航と9月に同地域を襲った洪水の被害で、人々はまだ以前の生活に戻ることができていません。
在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所の、サリー・タウンゼント会長は、洪水が起きる直前9月20日に能登半島視察にいきました。
「地震の激しさと、能登半島地域へのアクセスの難しさを考えると、復興のペースは遅いだろうと予想していました。ですが、一部の地域では9月にようやく電気が復旧したばかりだと知り、衝撃を受けました。」
そのような状況で、多くの人が、復興に尽力しています。その中に、オーストラリア人ベンジャミン・フラットさんと妻の船下智香子さんがいます。
2024年8月にお二人に能登サポについてのインタビューをしています。
サリー・タウンゼント会長はまた、能登サポの活動を見学し次のように話してくれました。
「輪島塗の保管場所として使われている古い校舎に入り、そこにどれだけの多くのものがあるのか、それらが丁寧に洗浄され、記録され、再梱包または修復されている様子、そしてプロジェクトに注がれている労力を見て、とても感動しました。」
「彼らがやらなければならない作品の数と仕事量は気が遠くなるほどですが、彼らは圧倒されるどころか、この地域にとって漆文化が持つ重要性を痛感して、仕事を続ける意欲を燃やしています。」
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