遠藤明日香さんがシンギングボウルと出会ったのは約10年前のこと。
ヨガのインストラクターでもある明日香さんは、その以前からシンギングボウルのCDをセッションで流していましたが、あるエキスポで実物に出会います。
チベットが発祥とされるシンギングボウルは、僧が瞑想に入る前に精神を統一させたり、集中力を高めるために使用されていたほか、ヒーリング効果があることで、注目されてきました。
まるでお坊さんがマントラを唱えているように聞こえることから、シンギング(歌う)ボウル(器)と呼ばれるようになったそうです。
今まで聴いたことがないような不思議な音色と、その心地よさに魅了されたと、当時を振り返る明日香さん。
7種の金属から作られているボウルは、その配合によってさまざまな音を出し、ボウルの中で音と音が反響することによって、深い、癒やしの倍音となります。
Not only used for meditation practice, Tibetan singing bowls are said to promote relaxation and healing process Credit: Asuka Endo
チベットで修行を積んだ師匠のもとで学び、7つのボウルを抱えてシドニーに戻りました。
現在は、他の楽器などとのコラボレーションで演奏を行ったり、個人やグループでのセッションなど、幅広い活動をされています。
去る9月には日本大使館で開催された園遊会でも、グループWABORIの一員としてセッションを行いました。
Asuka (first from left) recently performed her singing bowl at the Japanese embassy, as part of the group WABORI. Credit: Asuka Endo
そのエネルギーが乱れることで、心身に影響が生じ、病気になったり、自分を失うような現象が起きると言います。
「音は瞬時にエネルギーを整えるんです」
シンギングボウルの効能は人それぞれ違いますが、明日香さん自身は本来の「自分を取り戻す大切さ」を学び、自分を信じる力が強くなったと言います。
遠藤明日香さんのフルインタビューは下記からどうぞ。
LISTEN TO
「自分を取り戻す大切さ」 シンギングボウル奏者 遠藤明日香さん
10:26
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