オーストラリアの看護師2人が、勤務先の病院でイスラエル人患者を殺すと豪語する動画が公開されたことを受け解雇されました。
イスラエルのインフルエンサー、マックス・べイファーさんがソーシャルメディアで公開した映像には、べイファーさんがオンラインチャットで、シドニーの病院にいる看護師の男女2人と話しているとみられる様子が映っています。
会話の中で男性看護師はべイファーさんに「お前がイスラエル人であることに本当に腹が立つ。最終的には殺されるだろう」と述べました。
イスラエル人患者をどう扱うかとべイファーさんに尋ねられると、男性看護師は多くのイスラエル人患者を地獄に送ってきたと回答。女性看護師は「治療しない、殺す」と言いました。
発言の一部は伏せられており、会話全体を直ちに確認することはできませんでした。
べイファーさんはオーストラリアの放送局スカイニュースに、動画は11日夜に撮影したと語り、「ショックだったが、使命を果たさなければならなかった。彼らを暴露する必要があった」と述べました。
ニューサウスウェールズ州のライアン・パーク保健相は「この動画は嫌悪感を抱かせる。衝撃的だ。ぞっとする」と記者団に述べ、州警察と保健当局による捜査を発表しました。
また、シドニー南西部のバンクスタウン・リドコム病院に勤務していた2人は「即座に解雇された」と述べました。
オーストラリアではここ数ヵ月、シドニーの保育園が放火されたり、メルボルンのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)が火炎瓶で攻撃されたり、ユダヤ人居住区に反ユダヤ的な落書きがされたりするなど、反ユダヤ的な事件が相次いでいます。(c)AFP
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