ジャンルにとらわれず表現するジェンダーレス歌手SATSUKI

Androgynous Japanese-Australian Singer SATSUKI

SATSUKI is an androgynous Japanese-Australian singer Source: SATSUKI

オーストラリア生まれ、オーストラリア育ちの日系歌手SATSUKIさんが、コロナ禍の昨年、オーストラリア在住の日系プロデューサー、タカ・ペリーさんとの初コラボレーションで新曲「Zoning Out」をリリースしました。


エレクトロニック、インディ、ポップ、パンク、ロックと、特定のジャンルにとらわれず、ありのままの自分を表現するシンガーソングライターのSATSUKIさん。

オーストラリア生まれ、オーストラリア育ちの自称「ジェンダーレス歌手」がギターを手に取ったのは15歳の頃。多感な思春期の心の奥を音楽に乗せ、赤裸々に表現することから始まりました。
Androgynous Japanese Australian Singer SATSUKI
SATSUKI freely expresses herself through her music and does not confine herself to one genre Source: SATSUKI
かつてはシドニーを拠点に活動していたオールタナティブロックバンド、Cartoonで、リードヴォーカルとして活躍していましたが、バンド解散とともにソロ活動へ転向。4年前からは、活動の場をシドニーから大阪へと移し、奮闘してきました。

そんな彼女の4枚目のシングル「Zoning Out」が、コロナパンデミックの真っ只中、オーストラリア在住の日系プロデューサー、タカ・ペリーさんとのコラボレーションで制作されました。

国境が閉鎖されるなか、制作は度重なる電話やメールのやりとりなど、完全オンライン。「変わりない毎日に刺激がほしい」と、誕生した「Zoning Out」は、これまでの作品にはなかった、ハイパーポップの仕上がりとなり、ともに日本人の血が流れる2人のコラボレーションからか、どこかJポップのエレメントも感じさせます。
「ジャンルには入らないと思う」と語るSATSUKIさんは、とにかく好きなジャンルを取り入れ、自分を表現していると語ります。これはバンド時代から変わらず、SATSUKIさんのスタイルこそが、枠にとらわれない、自由な表現のあり方なのかもしれません。

京都のアートホテルで撮影された、「Zoning Out」のミュージックビデオは、まるでSATSUKIさんのジャンル、そしてジェンダーの枠にとらわれない、そんな無意識が投影されたようにも感じられます。
SATSUKI
BnA Alter Museum in Kyoto, where SATSUKI filmed the music video. Source: SATSUKI
子供の頃にはすでに「女性が好き」、スカートやドレスは好まず、いつもズボンで、「どちらかというと男性ぽい」、そう自身のセクシュアリティについて疑問を持つようになり、ハイスクールに入ると、確信を持つようになったと言います。SATSUKIさんの周りには同じくジェンダーレスが集まり、仲間がいて「よかった」と振り返ります。

どんな枠にもとらわれることなく、ありのままの自分を表現するSATSUKIさんは現在、EPを作成中。どんな仕上がりになるのか、どんなディレクションへ進むかは、本人も出来上がるまではわからないと語ります。

インタビューではこの他にも、音楽活動を行う上で感じた日本とオーストラリアの違いなど、色々と語っていただきました。
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ジャンルにとらわれず表現するジェンダーレス歌手SATSUKI

SBS Japanese

26/01/202112:12


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