オーストラリアにおける日本語教育は1906年に遡ると言われています。第二次世界大戦による国境断絶を経て、1957年に日豪経済貿易協定が締結されると、60年代から70年代にかけて日本語教育が再開、そして70年代に白豪主義が放棄されるとともに、日本語学習者も急増しました。
この世界的調査で日本語の学習目的・理由として挙げられたのが、1位「マンガ・アニメ・JPOP・ファッション等への興味」、2位に「日本語そのものへの興味」、そして3位に「歴史・文学・芸術等への関心」と、日本の伝統とポップカルチャーの関心が見られます。
ブリスベン・ジャパニーズ・ランゲージ・アンド・カルチャル・スクール(BJLC)の創設者、みゆき・クルーゼさんは、「言葉というものは生活と密着しているもの」とし、言語学習とは、その文化の人々やライフスタイル、価値観、習慣などを理解することから得られると考えています。
BJLCでは七夕などの年間行事から、太鼓や書道などといった伝統行事まで、幅広い日本文化を紹介しつつ、実用的な日本語教育を提供しています。中学での外国語教科で唯一提供されたのが、日本語であったというジェームズさんは、日本語を学ぶうちに日本への興味が高まり、大学生の頃には留学生として、日本に滞在した経験もあります。
中学の頃から日本語を勉強してきたというジェームズさんは、日本語を勉強しながら、ことわざや日本の祭り、漢字の意味なども学べ、まるで「別世界からのレッスンで楽しい」と語ります。
James Millward has been learning Japanese since high school and has lived in Japan as a student as well Source: James Millward
BJLCに通いはじめて3年というユロさんは、25年ほど前に日本で暮らした経験を持ちます。日本語を忘れたくない、そして日本を訪れるさいには、より深くコミュニケーションが取れるようになりたいと、勉強に励んでいます。そんな二人が日本語を学ぶ上で難しいと感じるのが、「漢字」と「発音」です。
Juro Zbrika who lived in Japan 25 years ago, has been learning at BJLC to maintain the language Source: Juro Zbrika
みゆきさんは、漢字は意味があって構成されている「実は面白い」ということを伝えられるように、工夫して教えていると語り、また固定概念にとらわれず、色々な方向から日本語に触れられることを大切にしています。
そうるすことで、「日本らしさ、日本人らしさ、日本文化の多様性」も感じてほしいと語ります。
Source: BJLC School
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日本を知りたいに応えたい ホルステガ 貴子
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「固定概念にとらわれず、色々な方向から日本文化に触れてほしい」BJLC みゆき・クルーズさん
SBS Japanese
13/07/202110:42
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!