オーストラリア・デーの1月25日に始まった、ウニさんのメルボルンからケアンズへの3,500kmの旅。
オーストラリア中の注目が集まった、足で蹴るキックボードの旅は、5月27日午後5時5分頃、無事終了を迎えました。
ゴール地点となったケアンズ・エスプラネードには、ケアンズ地方議員のエイミー・イーデン氏を含む100以上の人々が集まり、ウニさんに大きな声援を送りました。

Cairns Regional Council Amy Eden with Uni. Credit: Australia Japan Society of Far North Queensland/Makoto Kamatani-Haynes
ゴールした実感が後から追いついてきたというウニさんは、これまで4ヵ月の旅を振り返り、「とてもとてもいい旅をできた」、「やりきった」と話してくれました。
ウニさんのゴールを聴く

ウニさん、やった!ゴールのケアンズに到着
インスタライブで中継した最後の10km
ゴールまで残すところ10kmとなった地点からインスタライブを通じてラストスパートの様子を中継したウニさん。
旅を始めた当初は「邪魔だ!」「危ない!」というクラクションを多く浴びせられましたが、旅を終える頃、それは「応援のクラクション」になっていたと振り返りました。
一番印象に残っているのは初日の出来事。通りすがりのドライバーからクラクションを浴びせられ、「送ってあげるよ」とオファーしてくれたドライバーから100ドルを要求されたことは「鮮明に覚えている」と話します。
ゴールまでの10kmも、たくさんのクラクションを浴び、多くの人に写真を求められ、そのひとつ一つに丁寧に応じていったウニさん。インスタライブにも多くの応援コメントが寄せられました。
ライブを見ていたある日本人は、「うにくんを通してオーストラリア人の優しさや生活を知れて見てて楽しかったよ、ありがとう」とコメントを寄せました。
思い出に残るイベント
ケアンズ・エスプラネードでのイベントを企画したのは、のヘインズ 鎌谷 真琴さん。協会の元奨学生の母親からウニさんの旅を聞き、「オーストラリアと日本の架け橋となること」を目的とした団体として、ウニさんを温かく迎える機会を作りたいと思ったと言います。
しかしウニさんの到着予定日が直前までわからなかったため、急遽イベントを開催するのは「大きなチャレンジ」であったと話す、ヘインズ 鎌谷 さん。

Uni and Makoto Kamatani-Haynes (in red) Source: Supplied / Australia Japan Society of Far North Queensland/Makoto Kamatani-Haynes
今食べたいものは「おばあちゃんの漬物」
インスタライブで今食べたいものは「おばあちゃんの漬物」と明かしていたウニさん。しかしゴール直後ウニさんが初めて口にしたのは、ケアンズ地方議員のエイミー・イーデン氏から渡されたミートパイでした。
ウニさんはその後、ラーメンと日本のビール、餃子や枝豆を堪能されたと言います。
「自分を変えるため」、誰にも知られず、土地も言葉もわからないまま始まったケアンズへの旅は、多くの人の支えがあり、終了を迎えました。
ウニさんの独特な着物は、日本一周をした際に、京都で出会ったおじいさんからのいただきもの。今は亡きおじいさんも、きっと天国で喜んでくれていると話します。

Uni (left) and Mr Isedo (right) . Mr Isedo was Uni's biggest supporter who gave him the kimono for the journey. Credit: Supplied: Uni
ウニさん、長旅お疲れ様でした!
ウニさんのこれまでの旅の模様は以下から。
ウニさんの旅を聴く

23歳の日本人青年キックボードで3,500キロに挑戦

Message of love and support from people whom Uni met during the journey Credit: Supplied: Uni
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