ビクトリア州、ニューサウスウェールズ州、西オーストラリア州の議会に、大麻を非犯罪化する法案が同時に提出されました。
The Legalise Cannabis Partyが提出したこの法案は、成人が50グラムまでの大麻を所持し、自宅で6株まで栽培することを認めるものです。
同団体のジェレミー・バッキングハム氏は、3つの州にわたる法案の提出は、オーストラリアにおける大麻法改正の「大きな進展につながる」と述べ、「歴史的な日」であると表現しました。
またビクトリア州の同団体のレイチェル・ペイン氏は、この法案は、特定のグループに対する不釣り合いな罰則など、大麻規制を巡る重大な問題に対処するための重要なステップであると述べています。
「大麻の規制は人々を傷つけています。私たちは、この規制に引っかかる大多数が若者であり、また先住民、特に先住民の女性、文化的に多様な背景を持つ人たちであることを知っています」
大麻関連の犯罪で年間1万人の逮捕者が出ていますが、その92パーセントは所持だけで逮捕されています。そして、そのうちの10人に1人が刑務所に入ることになります。つまり、大麻の所持だけで犯罪者になる人は年間900人いるのですレイチェル・ペイン氏
一方、同州のダニエル・アンドリュース州首相は、法案を支持するかどうか尋ねられると、コメントを避けた一方で、存在する「矛盾を解決する必要がある」と述べています。
「治療をする医師の見解と薬物乱用防止法を照らし合わせると、この2つを調和させるのは非常に困難であることがわかります」
The Legalise Cannabis Partyは、法案では大麻の影響下での運転を禁止し、未成年者を薬物から守る現行の法律も維持するとしています。
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大麻の個人使用を合法化する法案を3つの州で導入
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