夏のフェスシーズン到来の前に、ドラッグに含まれる成分を調べる、いわゆるピルテスティングを導入するよう、ドラッグセイフティを訴える養護団体や弁護士、医師らが改めて推進しています。
ピルテスティングは一般的なパーティー・ドラッグに含まれることがある致死性の成分を特定することができ、命を救うことができるツールであると、ニューサウスウェールズ州のクリス・ミンズ州首相に宛てられた公開書簡に示されています。
しかし、ミンズ州首相は、そのようなツールは利用者に誤った安心感を与えかねない、薬物の安全な摂取量などはないと述べ、テスティングサイトの設置を認めていません。
しかしオーストラリアで薬物使用を合法化し、安全なものにすることを目指す『アンハーム』のウィル・トレゴニング氏などは、利用者が服用する薬物について事前に知れることは命を救うことになると主張しています。
ドラッグ・テスティング・サービスにおける科学的分析と、スティグマのないアドバイスは、人々が薬物接種についてより良い判断を下すことに役立ちますWill Tregoning, Unharm
新たな薬物について臨床研究を行うナショナル・センターのナディーン・エザード教授も、何も知らないということは、ときに悲惨な結果を招く可能性があると、同意しています。
ユナイティング教会のエマ・メイデン氏は、最終的に重要なのは命であると話します。
私達が州首相に言いたいのは、ピルテスティングを導入することで一人の命が救われるのであれば、それだけの価値があるということですEmma Maiden from Uniting, Uniting Church
オーストラリアでは過去20年間で、意図せず薬物が原因で死亡するケースが71%増加しています。
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