#4 Australian Schools (Slow Japanese 1)

Slow Japanese podcast for Japanese learners

A Japanese schoolgirl about to have school lunch (left) and a teenager studying. Source: Getty Images/SolStock, Charmy

SBS Japanese is launching Slow Japanese, a podcast to be your learning companion. The podcast is for intermediate learners from Year 7 and up, to make learning a little bit more fun.


シーズン(しーずん)1(いち)のテーマ(てーま)は「オーストラリア(おーすとらりあ)を日本語(にほんご)で説明(せつめい)する」です。5(いつ)つのエピソード(えぴそーど)でお届(とど)けします。

The script with Furigana is available on the Japanese page.


キーワード(Keywords)

保護者(ほごしゃ):parents and guardians

柔軟(じゅうなん):flexible

給食(きゅうしょく):School lunch program

あぐらをかく: sitting cross legged


スクリプト(script)

イントロダクション(introduction)

こんにちは。日本語学習者(にほんごがくしゅうしゃ)向(む)けのポッドキャスト(ぽっどきゃすと)、スロー・ジャパニーズ(すろー・じゃぱにーず)です。

シリーズ1(しりーず・いち)では、5(いつ)つのエピソード(えぴそーど)を通(つう)じて、オーストラリア(おーすとらりあ)を日本語(にほんご)で説明(せつめい)することをテーマ(てーま)にお送(おく)りします。それぞれのエピソード(えぴそーど)は2(ふた)つのパート(ぱーと)に分(わ)かれています。

このポッドキャスト(ぽっどきゃすと)のスクリプト(すくりぷと)は、 SBS Japanese のウェブサイト(うぇぶさいと)で見(み)られます。文字(もじ)を目(め)で追(お)いながら、または一緒に(いっしょに)発音(はつおん)しながら、聞(き)いてみましょう。

きょうはエピソード4(えぴそーど・よん)、オーストラリア(おーすとらりあ)の学校(がっこう)の制度(せいど)について、日本語(にほんご)で説明(せつめい)してみましょう。

このエピソード(えぴそーど)のキーワード(きーわーど)は4(よっ)つ、保護者(ほごしゃ、parents and guardians)、柔軟(じゅうなん、flexible)、給食(きゅうしょく、school lunch program)、あぐらをかく(sitting cross legged)です。

第一部 オーストラリアの教育(Part 1:  Australian Education)

オーストラリア(おーすとらりあ)の教育制度(きょういくせいど、educational system)は、州(しゅう)やテリトリー(てりとりー)によって違(ちが)います。いつ入学(にゅうがく)するのか、新学期(しんがっき)がいつ始(はじ)まるのか、地域(ちいき)によってさまざまです。そのため、国(くに)がまとめて管理(かんり)している日本(にほん)と比(くら)べて、オーストラリアの教育制度(きょういくせいど)は、生徒(せいと)一人(ひとり)ひとりの状況()じょうきょうを考慮(こうりょ)し(taking into account)、柔軟(じゅうなん)だといえそうです。

また日本(にほん)の人(ひと)は、オーストラリア(おーすとらりあ)の学校(がっこう)で生徒(せいと)があぐらをかいていることにも驚(おどろ)きます。日本(にほん)ではあぐらの代(か)わりに、膝(ひざ)を立(た)てて座(すわ)り、両足(りょうあし)を両腕(りょううで)で抱(かか)える体育座り(たいいくずわり)で座(すわ)ります。


インタビュー(Interview 1)

シドニー日本人国際学校(しどにーにほんじんこくさいがっこう)の副島麻衣(そえじま・まい)先生(せんせい)は、オーストラリア(オーストラリア)のギャップイヤー(ギャップイヤー)が日本(にほん)にあったらいいなと考(かんが)えています。

オーストラリア(おーすとらりあ)にあって日本(にほん)になくてうらやましいのが、ギャップイヤー(ぎゃっぷいやー)です。えっと私(わたし)の認識(にんしき)では、高校三年生(こうこうさんねんせい)、イヤー(いやー)12になって、HSCっていうんですかね、それが終(お)わって、行(い)く大学(だいがく)が決(き)まって、高校三年生(こうこうさんねんせい)で高校(こうこう)を卒業(そつぎょう)して、行(い)く大学(だいがく)が決(き)まった状態(じょうたい)で一年間(いちねんかん)、なんかこう社会勉強(しゃかいべんきょう)というか、できるんですよね。日本(にほん)ではそれはちょっとないですよね。でも、すごくいい仕組(しく)みだと思(おも)います。

大学(だいがく)に、高校三年生(こうこうさんねんせい)までの、親(おや)に大事(だいじ)に育(そだ)ててもらって、机(つくえ)で勉強(べんきょう)していただけで大学(だいがく)入(はい)って、それはギャップイヤー(ぎゃっぷいやー)があると、高校三年間(こうこうさんねんかん)までの頑張(がんば)ってきた勉強(べんきょう)、勉強(べんきょう)で頑張(がんば)ってきた脳(のう)みそをちょっと癒(いや)して、ちょっと視野(しや)を広(ひろ)げて心(こころ)にゆとりを持(も)ってから、学生生活(がくせいせいかつ)を始(はじ)められる。そこで、社会生活(しゃかいせいかつ)でいろいろ見(み)たものでさらに大学(だいがく)でこんな授業(じゅぎょう)とってみたいな、っていうのが広(ひろ)がる。っていうのは、大学生(だいがくせい)にすごくゆとりを持(も)たせてるな、と感(かん)じて、とってもうらやましい仕組(しく)みです。

シドニー日本人国際学校(しどにーにほんじんこくさいがっこう)の副島麻衣(そえじま・まい)先生(せんせい)でした。あなたはギャップイヤー(ぎゃっぷいやー)をとりますか?またはとりましたか?
第二部 学校での食事(Part 2: Meals at school)

オーストラリア(おーすとらりあ)では、日本(にほん)のような給食プログラム(きゅうしょくぷろぐらむ)がなく、生徒(せいと)は学校(がっこう)にお弁当(べんとう)を持(も)っていきます。またオーストラリア(おーすとらりあ)は昼食(ちゅうしょく)の前(まえ)に、モーニングティー(もーにんぐてぃー)というおやつの時間(じかん)があります。お腹(なか)が空(す)いてこのモーニングティー(もーにんぐてぃー)の時間(じかん)にお弁当(べんとう)を先(さき)に食(た)べる生徒(せいと)もいるそうです。日本(にほん)でいうところの、早弁(はやべん、eating a lunchbox before lunchtime)ですね。

ニュージーランド(にゅーじーらんど)では、学校(がっこう)で無料(むりょう)の昼食(ちゅうしょく)を生徒(せいと)に提供(ていきょう)する、政府(せいふ)の給食プログラム(きゅうしょくぷろぐらむ)が一部(いちぶ)で始(はじ)まっています。あなたはオーストラリア(おーすとらりあ)でも給食プログラム(きゅうしょくぷろぐらむ)を導入(どうにゅう、introduce)すべきだと思(おも)いますか?


 

インタビュー(Interview 2)

シドニー日本人国際学校(しどにーにほんじんこくさいがっこう)の副島麻衣(そえじま・まい)先生(せんせい)は日本(にほん)の政府(せいふ)からオーストラリア(おーすとらりあ)に派遣(はけん)されました。オーストラリア(おーすとらりあ)と日本(にほん)では、義務教育(ぎむきょういく、compulsory education)の始(はじ)まりと終(お)わりが違(ちが)うことがとてもおもしろいそうです。

一番(いちばん)驚(おどろ)いているのが、やっぱり、キンディー(きんでぃー)さんが同(おな)じ学校(がっこう)にいること。日本(にほん)だったら幼稚園(ようちえん)だから、私(わたし)が持(も)っている教員免許(きょういんめんきょ)、私(わたし)の教員経験(きょういんけいけん)では出会(であ)う可能性(かのうせい)がない子供(こども)たちがいる。イヤー(いやー)0ではなくて、キンディー(きんでぃー)さんという名前(なまえ)で義務教育(ぎむきょういく)として一緒(いっしょ)にまずいるっていうことがとってもおもしろい。

日本(にほん)の幼稚園(ようちえん)だと、まだそんなに読み書き(よみかき)を一生懸命(いっしょうけんめい)習(なら)うというよりは、社会生活(しゃかいせいかつ)を学(まな)ばせることがメイン(めいん)だと思(おも)います。その良(よ)さもありますよね。こちらのキンディー(きんでぃー)さんはそれと比(くら)べると、教室(きょうしつ)にたくさん英単語(えいたんご)が貼(は)ってあるので、日本(にほん)の幼稚園(ようちえん)とは違(ちが)って、読み書き(よみかき)をもう始(はじ)めさせるんだな、ってことが発見(はっけん)ですね。

オーストラリア(オーストラリア)では学校(がっこう)はキンディー(きんでぃー)やプレップ(ぷれっぷ)から始(はじ)まり、義務教育(ぎむきょういく)はイヤー(いやー)10まで。日本(にほん)ではイヤー(いやー)1、つまり小学校1年生(しょうがっこう・いちねんせい)からイヤー(いやー)9、中学校3年生(ちゅうがっこう・さんねんせい)までです。

きっとオーストラリア(おーすとらりあ)の方(かた)は、われわれシドニー日本人国際学校(しどにーにほんじんこくさいがっこう)のホームページ(ほーむぺーじ)なんかをご覧(らん)になったときに、『なんでイヤー(いやー)9までなんだろう』って思(おも)っておられるんでしょうね。日本(にほん)の義務教育(ぎむきょういく)に合(あ)わせて中三(ちゅうさん)まで設定(せってい)されているので。

まあこれがイヤー(いやー)10まで、高校1年生(こうこう・いちねんせい)まで用意(ようい)するのは、結構大変(けっこうたいへん)。高校(こうこう)の先生(せんせい)をたくさん呼(よ)んでこないといけないですし、学習内容(がくしゅうないよう)も違(ちが)いますんで。結構大変(けっこうたいへん)なこと、なんですね。『なんでイヤー(いやー)9までなの?』って聞(き)かれることが、今(いま)までに2回(にかい)ほどあって、やっぱり『日本(にほん)の中学校(ちゅうがっこう)までだからだよ』って答(こた)えてたんですけど、まあそれは不思議(ふしぎ)に思(おも)われるだろうな、と感(かん)じています。『なんでそこで終(お)わるの?』って思(おも)われているんだろうな、と。

シドニー日本人国際学校(しどにーにほんじんこくさいがっこう)の副島麻衣(そえじま・まい)先生(せんせい)でした。


エピソード4(えぴそーど・よん)はここまでです。エピソード5(えぴそーど・ご)でまたご一緒(いっしょ)しましょう。このポッドキャスト(ぽっどきゃすと)のスクリプト(すくりぷと)は、 SBS Japanese のウェブサイト(うぇびさいと)sbs.com.au/japanese から見(み)られます。

SBS日本語ラジオ(にほんご・らじお)のスロー・ジャパニーズ(すろー・じゃぱにーず)、平林純子(ひらばやし・じゅんこ)がお届(とど)けしました。それでは、また!

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