シーズン(しーずん)1(いち)のテーマ(てーま)は「オーストラリア(おーすとらりあ)を日本語(にほんご)で説明(せつめい)する」です。5(いつ)つのエピソード(えぴそーど)でお届(とど)けします。
The script with Furigana is available on the Japanese page.
スクリプト(script)
イントロダクション(introduction)
こんにちは。日本語学習者(にほんごがくしゅうしゃ)向(む)けのポッドキャスト(ぽっどきゃすと)、スロー・ジャパニーズ(すろー・じゃぱにーず)です。
シリーズ1(しりーず・いち)では、5(いつ)つのエピソード(えぴそーど)を通(つう)じて、オーストラリア(おーすとらりあ)を日本語(にほんご)で説明(せつめい)することをテーマ(てーま)にお送(おく)りします。
このポッドキャスト(ぽっどきゃすと)のスクリプト(すくりぷと)は、 SBS Japanese のウェブサイト(うぇぶさいと)で見(み)られます。文字(もじ)を目(め)で追(お)いながら、または一緒に(いっしょに)発音(はつおん)しながら、聞(き)いてみましょう。
きょうはエピソード5(えぴそーど・ご)、シーズン1(しーずん・いち)の最終回(さいしゅうかい)です。これまでの4(よっ)つのエピソード(えぴそーど)とはスタイル(すたいる)を変(か)えて、エピソード5では、これまでシーズン1に登場(とうじょう)したゲスト(げすと)5人(ごにん)に、オーストラリア(おーすとらりあ)に来(き)て驚(おどろ)いたことはなにかを聞(き)きます。それぞれ短(みじか)い答(こた)えの後に、簡単(かんたん)なクイズ(くいず)があります。
第一部 オーストラリアに来て驚いたこと(エピソード1の中里景子先生の場合)
インタビュー(Interview 1)
オーストラリア(オーストラリア)に来(く)る前(まえ)は、自然(しぜん)がいっぱいとか、コアラ(コアラ)とカンガルー(かんがるー)のイメージ(いめーじ)がすごくあったんですけど、オーストラリアに来(き)てから一番(いちばん)驚(おどろ)いたのは、やっぱり、世界最古(せかいさいこ)の熱帯雨林(ねったいうりん、rainforest)がオーストラリアにあること。あと、アボリジニ(あぼりじに)のすごさ。もうそれが、すっごく衝撃的(しょうげきてき)でしたね。カンガルー(かんがるー)とコアラ(こあら)のことしか知(し)らなかったので。
あの、デインツリー・フォレスト(でいんつりー・ふぉれすと、Daintree Rainforest)っていう、世界最古(せかいさいこ)の熱帯雨林(ねったいうりん)に行(い)ったのは、ものすごくきれいで、もうこんな素晴(すば)らしいところがあったんだって、びっくりしました。
第二部 オーストラリアに来て驚いたこと(エピソード2の土井幸宏さんの場合)
インタビュー(Interview 2)
オーストラリア(オーストラリア)の通貨(つうか)ですかね。つまりプラスチック(ぷらすちっく)の、ポリマー(ぽりまー、polymer)のノート(のーと)ですよね。それの手触(てざわ)りというのが、ちょっとおもしろいなと感(かん)じたことと、何(なに)より苛立(いらだ)たしいのは、50セント(ごじゅう・せんと)玉(だま、coin)の大(おお)きさですね。重(おも)たいですよね。でそれを財布(さいふ)に一(ひと)つでも入(はい)っていたら、ね、ちょっと早(はや)くそれを使(つか)いたいんですけど。
お釣(つ)りなんかで1ドル(いち・どる)玉(だま)がなくて、50セント2枚(に・まい)で出(で)てきたりするとね、本当(ほんとう)にあの、腹立(はらだ)たしいですよね。
日本(にほん)では、50円(ごじゅう・えん)硬貨(こうか、coin)や5円(ご・えん)硬貨(こうか)のように、真(ま)ん中(なか)に穴(あな)の空(あ)いた硬貨(こうか)があります。
第三部 オーストラリアに来て驚いたこと(エピソード3の北田和代さんの場合)
インタビュー(Interview 3)
移民(いみん、immigrant)に対(たい)してすごく寛容(かんよう)だなと思(おも)いました。まず移民は、英語(えいご)のレッスン(れっすん)を無料(むりょう)で受(う)けることができますよね。クラス(くらす)の中(なか)で、英語(えいご)だけではなくて、例(たと)えばオーストラリア(おーすとらりあ)の文化(ぶんか)も教(おし)えるんですよ、英語(えいご)で。主要(しゅよう)な都市(とし)とか、オーストラリアのスラング(すらんぐ、slang)とか。あ、移民(いみん)の人(ひと)を受(う)け入(い)れる枠組み(わくぐみ、framework)がもうできているんだなっていうのにすごく驚(おどろ)きましたね。
あとは、わたしの主人(しゅじん、husband)が厳(きび)しかったので、銀行(ぎんこう)やカウンシル(かうんしる)の手続(てつづ)きなんかも「(じぶんのことはじぶんで)行(い)って来(こ)い」っていつも言(い)われて、いつも緊張(きんちょう)しながら行(い)くので、言葉(ことば)がすぐ出(で)てこないんですけど、窓口(まどぐち)の人(ひと)が辛抱強(しんぼうづよ)く待(ま)ってくれるんですよね。オーストラリアの人(ひと)はこれはすごい寛容(かんよう)だな、慣(な)れているんだな、っていうのは分(わ)かります。
それで私(わたし)が「英語(えいご)がうまくできないんですよ」って言(い)うと、「いや、僕(ぼく)、日本語(にほんご)もっとできないから気(き)にしないで」って言(い)ってくれるので、リラックスできる環境(かんきょう)を作(つく)ってくれるというのが、逆(ぎゃく)に、英語(えいご)で頑張(がんば)って話(はな)してみようっていう、その雰囲気(ふんいき)を作(つく)ってくれるので、「ああ、何(なん)て優(やさ)しい国(くに)なんだ」って思(おも)ったのが、一番(いちばん)最初(さいしょ)の印象(いんしょう)でしたね。
英語(えいご)ができるかではなくて、コミュニケーション(こみゅにけーしょん)ができるかっていうのが重要(じゅうよう)なのであって、その人(ひと)を待(ま)ってあげられるかとか、その人(ひと)のレベルに合(あ)わせて助(たす)けてあげられるかっていうのが、オーストラリア人(おーすとらりあ・じん)の優(やさ)しいところでもあり、そういう文化(ぶんか)ができてきているところなんだなというのは、驚(おどろ)きでもありましたり、大(おお)きい気付(きづ)きでしたね。
第四部 オーストラリアに来て驚いたこと(エピソード3の春日弘さんの場合)
インタビュー(Interview 4)
家族(かぞく)でパブ(ぱぶ)に出(で)かけたときと職場(しょくば)での経験(けいけん)と2(ふた)つあります。
お酒(さけ)を飲(の)めるパブ(ぱぶ)とかに行(い)ったときに、こっちだとパブ(ぱぶ)で自分(じぶん)がお酒(さけ)買(か)いに行(い)って、子(こ)どものジンジャーエール(じんじゃーえーる)を買(か)おうと思(おも)っても、カウンター(かうんたー)に近(ちか)づく、近(ちか)づいてくと、絶対(ぜったい)に近寄(ちかよ)らせてくれない、とか。そもそも、パブ(ぱぶ)によっても入(い)れてくれないとか、子(こ)どもは。これは結構(けっこう)厳(きび)しいなと。
日本(にほん)では、数(かず)はだいぶ少(すく)なくなっているものの、自動販売機(じどうはんばいき、vending machine)でお酒(さけ)を買(か)えるところも残(のこ)っています。
まあ、せめて「Hi」くらいでやれば、次(つぎ)の事(こと)にすぐ取(と)りかかれるんだけど、握手(あくしゅ)を求(もと)めてこられると、もう仕事(しごと)が中断(ちゅうだん)するじゃないですか。あれがね結構(けっこう)辛(つら)いんですよ、僕(ぼく)は。
だから、まあ日本(にほん)だと、「おはようございます」って言(い)ったらもう0.5秒(れいてんご・びょう)くらい、「おはようございます!」みたいな感(かん)じでね。サッ(さっ)とこう、次(つぎ)の作業(さぎょう)に戻(もど)れるし、だから[上司(じょうし)が握手(あくしゅ)をしに机(つくえ)を]順番(じゅんばん)に回(まわ)ってくるときに、僕(ぼく)んとこに来(く)るまでなかなか握手(あくしゅ)が回(まわ)ってこないときがあって、気(き)が気(き)で仕事(しごと)が進(すす)まない。ボス(ぼす)とかはやっぱり全員(ぜんいん)に、10人(じゅう・にん)いたら10人に握手(あくしゅ)を求(もと)めながら入(はい)っていくから、自分(じぶん)の席(せき)につくまで15分(じゅうご・ふん)くらいかかってますよね。
第五部 オーストラリアに来て驚いたこと(エピソード4の副島麻衣先生の場合)
インタビュー(Interview 5)
こちらも2(ふた)つ、驚(おどろ)いたことがあります。
街中(まちなか)を裸足(はだし)で歩(ある)いている人(ひと)がいますね。ビーチ(びーち)だけじゃないですよね。街中(まちなか)、スーパーマーケット(すーぱーまーけっと)、結構(けっこう)いらっしゃるんで。足(あし)の裏(うら)の皮(かわ)が厚(あつ)いなあと。スーパー(すーぱー)で見(み)つけると心(こころ)の中(なか)で「あ、ベアフット(べあふっと、barefoot)」と思(おも)って、日本(にっぽん)では絶対(ぜったい)にないことですね。
真似(まね)してこの間(あいだ)ビーチ(びーち)でずっと裸足(はだし)で歩(ある)いてみたら、やっぱちょっと足(あし)切(き)って血(ち)だらけになりましたんで、私(わたし)の足(あし)の裏(うら)がちょっと柔(やわら)らかすぎるのかもしれないんですけど。
2(ふた)つ目(め)は、お店(みせ)が閉(し)まるのが早(はや)いですね、喫茶店(きっさてん)がちょっと。日本(にっぽん)だと「三時(さんじ)のおやつ」っていうぐらいなので、3時(さんじ)、4時(よじ)って喫茶店(きっさてん)でちょっとコーヒー(こーひー)飲(の)んで、ちょっとしたスイーツ(すいーつ)を頂(いただ)いてっていうことをしてましたし、私(わたし)は日本(にほん)では仕事(しごと)が終(お)わって放課後(ほうかご)に、家(いえ)に帰宅(きたく)そのまませずに、例(たと)えばちょっとカフェ(かふぇ)に寄(よ)ってもう一仕事(ひと・しごと)したり、カフェ(かふぇ)でちょっと読書(どくしょ)してから自宅(じたく)に帰(かえ)るってことを、結構(けっこう)、気分転換(きぶんてんかん)としてしていたんですけど、こちらに来(き)たら、帰宅(きたく)する頃(ころには、パブ(ぱぶ)はやっているものの、喫茶店(きっさてん)はやっていない。
カフェ(カフェ)に行(い)きたかったら午前中(ごぜんちゅう)に行(い)かねばならない。喫茶店文化(きっさてんぶんか、cafe culture)がちょっと日本(にっぽん)と違(ちが)うなあと感(かん)じます。カフェ(かふぇ)でちょっと一息(ひといき)してから次(つぎ)のところに行(い)くっていうことが、こちらだと、マッカス(まっかす、Maccas)になりますよね。
マッカス(まっかす)っていうのも衝撃(しょうげき)だったんですけど、マクドナルド(まくどなるど、McDonald's)でも、「マクド(まくど)」って私(わたし)は言(い)っていたんですけど、マック(まっく)、マッカス(まっかす)、その「カス(かす)」はどこから来(き)たのか、って。でも、喫茶店(きっさてん)がやってないので、もうマッカス(まっかす)に大変(たいへん)お世話(せわ)になっている日々(ひび)でございます。
ところで、あなたは日本(にほん)の人(ひと)に、なぜマクドナルド(まくどなるど)がオーストラリア(おーすとらりあ)ではマッカス(まっかす、Maccas)と呼(よ)ばれるのか説明(せつめい)できますか?
エピソード5(えぴそーど・ご)はここまでです。シーズン1(しーずん・いち)は今回(こんかい)が最終回(さいしゅうかい)です。シーズン2(しーずん・2)でまたご一緒(いっしょ)しましょう。
このポッドキャスト(ぽっどきゃすと)のスクリプト(すくりぷと)は、 SBS Japanese のウェブサイト(うぇぶさいと)sbs.com.au/japanese から見(み)られます。ご意見(いけん)、ご感想(かんそう)をぜひ、SBS Japaneseの(ぺーじ)からお寄(よ)せください。
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