フリーランスでNAATIの通訳・翻訳のお仕事をする荒木さんは、政府からのお仕事、また、法律、警察、病院等に関連した暮らし全般についての通訳のお仕事などと、毎日異なる「言葉の架け橋」となるお仕事に従事し、オーストラリアの日本人社会を長年サポートしてきています。
もともと語学が好きだった荒木さんは、中国で4年間の留学を終えてから、そのまま現地の日本企業の駐在員事務所で働きました。しかし、そこで起こった天安門事件がきっかけで、日本帰国を余儀なくされます。そしてせっかく習得した中国語も、天安門事件後の日本では活かせる場がなかったということです。その時に、英語も中国語も堪能なら来ないかと友人に誘われたのがオーストラリアでした。
そして、観光で来豪することになった荒木さんが、最初に訪れたのがタスマニア。そこで荒木さんは、タスマニアの自然に魅せられた、と言います。
それからは豪政党グリーンズのボブ・ブラウン代表から日本の国会議員への手紙をボランティアで翻訳したり、荒木さんの出身地である熊本県の新聞に、日本語で記事を書いて送ったりしていた荒木さん。1996年にNAATIの資格を取得しました。現在も荒木さんは、人に貢献する仕事がしたい、と、通訳と翻訳の道をひたすらに進み続けます。
また荒木さんは、コウハウジング(Cohousing)に12年住み、そこを拠点に色々な活動をしてきています。このコウハウジングとはどのようなものでしょうか。
コウハウジングとは、北欧で生まれてアメリカで育った、コミュニティーを取り戻そうという住まいづくりの手法と住まい方だということです。住みたい人たちが集まって一緒に住むという、村を作る感じで、お互いに助け合い分かち合いながら暮らす、とのこと。また、分かち合うのは物だけではありません。

Supplied: Mikoto Araki, Japanese Interpreter/NAATI Certified English to Japanese Translator
また荒木さんは、長引いたメルボルンのCovid19のロックダウン中、仕事を失い困っていた人たちのため、家の門の所にフリーパントリーを設置しました。現在は退職した木工が好きな元医師のデービッドさんに構想を伝え、作ってもらったということです。荒木さんは現在もこのパントリーの管理を続けています。

Supplied: Mikoto Araki, Japanese Interpreter/NAATI Certified English to Japanese Translator

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オーストラリアの地域社会に貢献して生きる NAATI通訳・翻訳家 荒木美琴さん
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