人類史上初めて、AIで生成された文章や画像、音声が、選挙運動で用いられるようになりました。
インドでは、特定の政党への支持を示すボリウッドスターのディープフェイクが生成され、有権者のソーシャルメディアフィードに流れました。
インドに拠点を置く、ディープフェイクス・アナリシス・ユニット(DAU)のパンポッシュ・ライナ氏はこう語ります。
「音声は加工され、オリジナルのビデオとは発言がまったく違うものもありました。特定の政党を支持しているようにみえるビデオなのに、本人は必ずしもそうは言っていないのです」。
一方米国では、民主党のカマラ・ハリス候補(当時)がソ連の将校のような格好をしている画像がAIで生成され、広くシェアされました。とりわけラテン系の有権者の間で広がりました。
米国のラテン系住民を偽情報から守るためのファクトチェックを行う団体、ファクトチェカドの編集長アンナ・マリア・カラーノ氏はこう語ります。
「ヒスパニック系コミュニティーでは、ラテンアメリカ出身の人の多くが、独裁政権に対して何らかの思いを抱いています。ですから、独裁政権とのつながりに対する反応はほかのコミュニティーとは異なり、反感にもつながるでしょう」。
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SBS Examines: AI 選挙: 米国とインドで人工知能がどう影響したか
SBS Japanese
26/02/202508:30
SBS Examines の今回のエピソードでは、昨年行われたインドとアメリカでの選挙を例に、AIが生成した偽情報(ディスインフォメーション)がどのように選挙に影響を与えたのかについて考察しました。
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その情報、どこで知ったものですか?
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