クイーンズランド州南東部の人気観光地で、サメに襲われ、死亡した17歳の少女は、海を心から愛していた、ライフセイバーであったことがわかりました。
シャーリズ・ズムダさんは、3日月曜日、午後4時45分ごろ、ブリビー島の東に位置する、人気サーフスポット、ウーリム・ビーチで泳いでいたさい、サメに襲われ、上半身に致命的な怪我を負いました。
救急当局によると、シャーリズさんは、海から引き上げられた直後に死亡が確認されました。
遺族はシャーリズさんについて、周りの人を明るく照らす、存在であったとし、また海を愛した彼女にとって、ビーチはまさに世界で一番幸せな場所であったと、声明を発表しました。
シャーリズさんは、音楽の才能に恵まれ、トランペット、ギター、ウクレレ、ピアノを演奏する一方で、8歳の頃からライフセーバーを目指す「ニッパー」プログラムに参加。
その後は救助隊の副キャプテンを務め、昨年はインフレータブル・レスキュー・ボート世界選手権にも出場していました。
READ MORE
ゴールドコーストの日本人ライフガードに聞く、オーストラリアの海の危険
クイーンズランド州のサーフ・ライフセービングは、「メンバーのひとりを失うという、考えられない悲劇が起きた」とコメント。
「シャーリズさんと家族は長年にわたりライフセービングの大切な一員であり、深い悲しみに包まれています」と述べました。
また、ライフセービングは家族のようなつながりの上に成り立っており、共に悲しみを分かち合い、支え合うコミュニティであるとも強調しました。
クイーンズランド州のデビッド・クリサフリ州首相も追悼の意を次のように、表しました。
「大好きなことをしていた少女が命を奪われるなんて、本当に本当に胸が痛みます。ご家族に心からお悔やみ申し上げます。」
ウーリム・ビーチでは4日午後6時から、シャーリズさんを偲ぶ集会が開かれる予定です。
遺族は、シャーリズさんの悲劇的な最期ではなく、彼女が生きた輝かしい人生に目を傾けてほしいと述べています。
この夏、サメによる死亡事故は、これで3件目となります。
昨年12月にはグレートバリアリーフで40歳の男性が、そして今年1月には南オーストラリア州で男性サーファーが、シャーク・アタックによって命を落としています。
SBSの日本語放送は火木金の午後1時からSBS3で生放送!
火木土の夜10時からはおやすみ前にSBS1で再放送が聞けます。
無料でダウンロードできるSBS Audio Appもどうぞ。